最近、「この世界の片隅に」が映画化され話題になりました。私も映画をみにいきましたが、こうの史代さんといえば、こちらが代表作のように私は思います。「夕凪の街 桜の国」は実写映画になっていてそれも見に行きましたが、原作のほうがずっとおすすめです。

私ははじめてこの漫画を読んだとき、広島の原爆の話を漫画でこんな切り口で伝えることができるのかと、軽くショックをうけたような気がしました。
それまで学校などで勉強してきたのは、広島や長崎はこんな大変な被害にあった、このようなことは2度とくりかえしてはならない、悲惨な目にあっても人々はがんばって生きた、というような話が多かったのです。

 

ところが、この漫画の中で、死につつある主人公皆実が思ったこととして『嬉しい?十年経ったけど原爆を落とした人はわたしを見て、「やった!またひとり殺せた」とちゃんと思うてくれとる?』というのがでてきてこの言葉に非常に驚きました。

「夕凪の街」の皆実は好きな男性に好きといわれても、生き残ってしまった罪悪感からかはねつけてしまい(このあたりの皆実の心情ははっきりいって理解がとてもむずかしい)「この世におってもええんじゃと教えてください」という。「生きとってくれてありがとうな」というのがその男性からの返事だった。ハッピーエンドかと思われたが、それからまもなく、皆実は死んでしまう・・・。

 

「夕凪の街」のラストは「このお話はまだ終わりません。何度夕凪が終わっても終わっていません」。
そしてつづく「桜の国」では、「夕凪の街」の主人公皆実の姪にあたる「七波」が主人公で時代もすすんでいる。母はおそらくは原爆で亡くなり、はっきりとはでてこないが、七波の弟は原爆のせいで恋人とのつきあいを反対されている。物語の結末は「七波」の父が「お前がしあわせになんなきゃ姉ちゃん(皆実)が泣くよ」と「七波」に告げるシーンで終了する。まさに「終わらない話」なのだ。
「この世界の片隅に」を見た人なら、こうの史代さんの作品ということでこの本も手にとって読んでいるかもしれない。第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞も受賞しているのでその関係で読んでいる人も多いと思う。「この世界の片隅に」もいい物語だと思うけれど、欲を言えば同じ監督にこの「夕凪の街 桜の国」をアニメ化してほしかった。

また、「この世界の片隅に」も「夕凪の街 桜の国」も、漫画の本だけれど、学校の図書館などで子供達はもちろんのこと大人の人にも本を購入しなくても、せめて一度は、読んでほしいと思う。そして、その価値は充分にあると思う。

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